AV男優時代の話し⑮

今回のブログも、私が長いことしていましたAV男優時代の話しを。今回は第15話。撮影の裏話。


AVにおいて最大の見せ場は、やはりなんといっても濡場シーン、我々は「絡み」と言っていましたが、ズバリセックスシーンです。セックスシーンでも、本番であったり、あとは擬似セックスという絡みもありました。それは、初めから擬似という事であったり、またはやむを得ず擬似セックスシーンとなる事も。


基本的には、女優さんの撮影に関するNG事項に、本番NGであれば無条件に擬似となります。あとは、一日の撮影で、その女優さんの絡みシーンの回数が多すぎたり、本番回数によるギャラの関係で、疑似になることも。



あとは、これもよくある事ではありますが、男優のムスコさんが言うことをきかず、勃ち待ちをしても、それでも言うことをきかず、時間がかかってしまうとなれば、擬似に切り替える事もしばしば。ムスコさんが言うことをきかず、自力で立たせようと頑張っても、頑張ってもダメな時、監督さんから「擬似にしようか」そう言われたら、男優としては悔しいやら、ホッとするやら、、まるでボクシングの試合でセコンドからタオルを投げられたような心境です。


そうなると、実際には入っていない訳ですが、入っているかのように演技をしたり、入らずも擦り合わせたりして、いかにも入っているように見せる。演技力も必要とされます。腰が離れ過ぎないとか、位置がズレないとか、お互いの腰の動きなど。AVの場合、モザイクが入るので、モザイクの中の事は、見えないですが。

そして、絡みがクライマックスを迎えて、男優の射精シーンとなる訳ですが、挿入していないので、本物の白いアレが出てこないですから、男優の発射するアレも擬似ザーメンとなります。擬似ザーメン、現場によって、作り方が違ったり共通したり、まるで各家庭によって違ってくる、味噌や、醤油や、キムチみたいですね。例えが変か。


その、擬似セックスでの発射シーン、どのようにするかというと、ポリエチレン製のスポイトがありますが、そのスポイトに擬似ザーメンを吸わせて、満タンにして、それを男優のムスコの裏側に、ピタッと自分の右手の平で密着させて、発射するタイミングに合わせて、スポイトの中身の液体を、ピュッピュッピュッと、自身で女優さんの身体や口や顔などの指定の場所に発射する訳です。まるで小さくて平和な発射ミサイルですね。



ちなみに、スポイトは新品では、先が細長い部分がありますが、AVではは必要無く邪魔なので、先っぽはカットします。まさかスポイトを作っている会社では、AV撮影でこのように使われるとは、思ってもみなかったと思います。



ワタクシは、スポイトに何回お世話になったことか。感謝しても、しきれません。スポイトに足を向けて寝れません。スポイト様ありがとうございました!

今夜の写真は、敬意をこめて、スポイト様

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