AV時代の話し⑦

約3年続けてきたホストを辞めてまで飛び込んだAV業界でした。一言で言うとまあ楽しかったですね。今まで好きで見てきたAVに、今度は出る側に。

AV男優なる前に、ある有名AV男優さんと、歌舞伎町のとある店でたまたま居合わせた事があり、その時に掛けた言葉が「いつもお世話になっております」そして、いつの日か、自分が街を歩いていると、突然知らない男性に「あっ、あの~あれですね、いつもお世話になっております」と、声を掛けられる側へ。

ホストをやめて、身体的にもだいぶ楽になり、深夜に店に出なくてもいいんだなあと、開放感がありました。そして、男優としてのお仕事も順調にいただけて、これで食べていくんだと決心をしました。

AV男優という職業は、それぞれがフリーランスで、横の繋がりもとても大事で、男優仲間からのお仕事も多かったですし、あとはレギュラーの現場をいくつか持つと、更に仕事の量が安定してきます。よく呼んでいただける制作会社、メーカー、監督さんを出来るだけ持つことです。それには、いい仕事をする事は勿論のこと、信頼関係もそうですし、頼みやすい人間関係などなど、様々な要素が必要とされてきます。

AV男優として売れる要素としては、まずは勃ち。これは非常に大切で、撮影をスムーズに進めるには必要不可欠なことです。自分はデビューからそれで苦労しましたし、偉いことを言えた口ではないですが。

あとは、何でしょうか。現場の、監督の求めるものにキチンと応えられる。監督がこの男優ならば、任せられる。といった信頼。あとは見せ方というのも大事ですね。男優の見せ方次第で、作品がガラッと違ってきたりします。あとは、キャラでしょうか。キャラは強すぎる必要は無いですが、例えばこれをやらせたら負けない。任せてくださいなどの得意分野などがあった方が。そして女優さんの扱いなども。

AV男優と、女風キャスト、どうしたら売れるかなど、似ていて共通する部分もありますね。

男優という字は、男として優れている。とも書きます。こじつけかも知れませんが、ある意味合っているかなあ。

つづく

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