AV男優時代の話し③

ほろ苦いデビューの撮影を終えて、リベンジするべくまた次の撮影の男優としてオファーを受けました。まあ2回目の撮影も、一回目の撮影と変わらずに、撃沈されて終わりました。

これはよくあるあるなんですが、普段は出来ている事でも、いざカメラを前にして、しかも撮影現場には、監督、AD、照明、音声、などなど大勢の前で、しかもかなり明るく照らして行われる訳です。普段そのような環境でそのようなことはいたしませんし、非日常的な空間ですね。

いくら「自信があります」「女のことなら任せてください」「AVなんて楽勝でしょう」などと、意気込んで、AV業界の門を叩いてきて、男優デビューを果たすものの、いざ撮影となるとムスコさんが言うことをきかなくて、撃沈されて去っていく男子は山ほどいます。男優という職業はそういった意味では、どこかぶっ飛んでいないと、普通の人と同じ感覚では到底出来ないんだろうな、と思います。

ほろ苦いデビューを果たし、なかなか男優としての仕事が思うように果たせないまま、初めての現場のADさんに、ある事を勧められました。「場数をこなして修行してきた方がいいね」と言われ、素人男優友の会、なるところを紹介してもらいました。

素人男優友の会、ピンとこないと思いますが、普通男優というと、女優さんと1体1で絡みといってセック○シーンを演じる訳ですが、例えばフェラシーンだけだとか、ぶっかけといって、男優と女優が絡んでるところに、女優さんの身体に自らシゴいて、自分のアレをぶっかける。そんな役目の男優ですね。

言ってみれば、いきなりデビューから、女優さんとの絡みが出来るとは、そうそう無いことで、自分は恵まれていた訳です。そして、そこからは素人男優として現場の数々を周り、修行の旅へと出ていきました。

つづく

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