AV男優時代の話㉙

私が初めてAVというものを見たのは、高校1年ぐらい?それからも、好きでよく見てはいましたが、まさか自分が出る側になるとは、その頃は思ってもいませんでした。

実際にその業界に身を置いてみると、今まで分からなかった事や、業界人だからわかり得たこと、経験など様々な事がありました。今日はその一部を。

まずは、AVは見せ物であり、多少はショーアップされているところもあります。より見応えあるものにするには、演出も時にはあります。例えば愛撫1つとってもホントはソフトにした方が気持ち良かったりするのを、あえて派手に見せる為に激しくしてみたり。

例えば、AVでよくある潮吹きなどもその1つ。潮吹きって、一般の方が始めた訳でもなく、AV撮影でモザイクでわからないでしょうけど、本当に女性のアソコに指を入れてワシャワシャして、吹かせているんですよ。というアクションでもあります。あとはあの放物線、絵的なものですね。必ずしも潮吹き=気持ちいいではないということです。

AV女優さんとも、実に多くの女優さんと会ってきましたが、AV女優さんもほんと色々な方々が。業界入りしてきた理由も様々です。スカウト、自ら応募して、紹介されて、などなど。しかし今はスカウト行為自体が規制により厳しいので、自ら志願してといったケースがだいぶ増えました。

そして思ったのは、AV女優だからといって、よく世の男性は、「AV女優だからエッチが好きなんでしょ?やらせてよ」って近寄ってくる男性が多いと聞きますが、AV女優さんだからって、必ずしもそんな好き者ではないですし、皆さんほんと普通の女性です。誰でもいい訳でもないですし。

AV監督も、実に様々な方々が。中には行く行くは映画を撮りたいとか、実際にAVにとどまらず映画を撮って賞を獲得した監督もいます。

AV男優の方々も、なりたい人間は数多くいるなかで、それ一本で食えている人は、日本に何人いるんだろう?おそらく数十人程度ではないでしょうか?みんなそれぞれキャラがあり、得意分野があったり、特殊な仕事ではありますが、女優さんだけでは撮影は成り立たない訳で、男優の働きもAVにおいては大事なポジションです。男優の善し悪しが作品に反映されたり。

AV業界内にいて思ったのは、やはり皆さん実に真剣です。女優、スタッフ、監督、男優、全ての人々が。だから、日本のAV作品は実に良く出来ているものだと思います。

今はもう出る側ではありませんが、たま~に見る程度ですが、好きで見ていたAV、実際に数多く出演して、様々な経験をした事は、自分にとって大きな財産です。

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