葬儀社の営業

新年早々縁起でもない話になってしまいますが、女風の営業に似てなくもないと思ったので書いてみます。

数年前に身内が亡くなった時に葬儀社と関り、ちょっと気になったので葬儀社の営業について調べたことがあります。
ご想像の通り、葬儀社の営業はかなり特殊な環境に置かれています。しかるべき時の必要性は高いのに、日ごろの営業がしにくい業種。「今後ともご愛顧を」なんていう営業の常套句も言えないし、営業電話(アウトバウンド)をかけて潜在需要の掘り起こしなんてこともできません。

基本、顧客の側から問い合わせ(インバウンド)を待つしかないのです。葬儀社は「その時」がきたら確実に自分を候補に入れてもらうように「警察や病院、葬儀場と連携しておく」「WEBやTV媒体などで名前を覚えてもらう」「ホームページが上位検索されやすいようにしておく」などして認知されやすいようにしておき、いつでも連絡を受けられるように24時間365日受付をしているところが多いです。

そして問い合わせをするとどこの葬儀社もとても丁寧で印象の良い、且つ迅速な対応をしてきます。葬儀社にしてみたらその1本の問い合わせが非常に重要なので少しでも印象が悪くならないように徹底した社員教育がされているのでしょう。そして見積を出した後も「どうでしょう?」なんていう後追いの連絡も一切ありませんでした。

また最近は「終活セミナー」や「事前相談会」などイベントを開催しているところもあります。イベント開催は直接的な営業にはなりませんが、認知度を上げたり自社のイメージを印象付けることができます。定期的に続けることで口コミも広がります。

他にも「葬儀社の集客術」はいろいろあるのですが

・原則インバウンド営業
・アウトバウンド営業は嫌われる
・イベント開催等で認知度を上げる
・問い合わせがあった時の印象が重要
・レスポンスの速さが重要

これだけでも何となく女風業界の営業スタイルに似ているなと感じ、見習いたい点も多々あるなと思いました。女風業界はここ数年で世間の知名度は上がりましたが、かといって表舞台に出てスポットライトを浴びる業界でもありません。どちらかというと特殊でアングラで、まだまだ移風易俗な業界です。

その中でどのように営業をしていくのか、お客様の視点で運営をしていくことの大切さなど、まだまだ考えなければいけないことが沢山あると思っています。

ちなみに当店は24時間365日電話受付しています。(どんな〆方だよ)

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