私の履歴書⑧

あの時は何も出来ず

これは、私がまだ幼い頃、何歳だったかなあ~幼稚園の頃ではないかと思ます。ある日の夜ご飯の時の出来事で、確か日曜日の夜だったように思います。日曜日の夜といえば、一家揃って食卓を囲んで楽しいはずの夜ご飯。

何が原因だったのか分からないですが、実家の庭の前の河原で父と母が夫婦喧嘩を。うちの父は厳しくて、厳格で威厳のある父でした。その夫婦喧嘩といっても、けっして父が手を上げるような人ではなかったので、一方的に怒鳴っていたようなそのような光景だったと思います。

家の前の河原では、父と母が夫婦喧嘩。しかし食卓では上の兄弟と私の4人兄弟は、何も出来ずただ黙って食卓に並べられた夜ご飯を黙々と食べていました。当時幼いながらも私は「父ちゃんやめろよ」と、思っても当時の私には言えず。

あの当時の事を、未だに覚えているという事は、嫌だったのか、または母親を助けられなかった後悔からなのか分かりませんが。あの当時は父はやっぱり怖かった存在でした。昭和のがんこ親父といったかんじの。

私が大人になって、その時の話しを母に聞いてみたんですね。「自分が幼い頃に、あんな事があったの覚えてる?」あの時は何も出来なくてごめんね。と、感動話しになりそうなところを、母親の答えはなんと「覚えてない」ですと。お~い!

まあ、母にすれば色々とあったうちのたった一コマに過ぎず、記憶に残ってないくらい何とも思っていないことだったのかな。

ほんと、子供って幼い頃のことってよく覚えているものです。良かったこと、嫌だったこと、褒めらたことなどなど。出来ることならば良い思い出を残してあげたいものですね。

つづく

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